【Bloodstained: Ritual of the Night】俺たちの悪魔城ドラキュラが帰ってきたぞ(過去作未プレイ
「これでいいんだよ、これで」と思える内容に仕上がっているかどうかは分かりませんが、名作「悪魔城ドラキュラ」の生みの親である五十嵐孝司氏が手掛けた新作アクションRPG、ブラッドステインド:リチュアルオブザナイト。タイトル長。笑
プロデューサーが色んなゲーム会社に「悪魔城の続編を作りたい」と打診したそうですが「そんなもん今流行らんよ」と断られまくった結果「じゃあ自分らで資金集めて作っちまおう」というのが事の始まり。結果、全世界に散らばる過去作のファンたちによってキックスターターで過去最も資金を集めたゲームとなったそうです。開発に4年もかかってますし、熱くていい話ですよね。
私は過去作をひとっつもプレイしたことがないので高まる期待も何もない状態でプレイしたんですが「なぜ今までこのジャンルのゲームを触ってこなかったのか」と大後悔するほど素晴らしい出来栄えとなっています。
2時間ほど触ったところでの感想ですが、気づいた点を一つ一つひも解いていきます。
●2Dと3Dの融合
本作は横スクロールアクションなので、動き自体は2Dですが、グラフィックは3Dで描写されています。緻密な書き込みや上手に立体感を演出した背景など、美麗という言葉がぴったりです。ダークファンタジーな世界がさらに没入感を加速させます。
●武器と防具・レベルの概念
RPGの要素もしっかり取り入れられているので、装備を敵からドロップしたり、戦っているとレベルが上がったり。本気でレベル上げすればアクションが苦手でも気合で進められるようになっています。素人にはとてもありがたいシステム。
●クラフト要素
敵の落とすアイテムから素材を入手し、それが新たな装備やスキル強化などによって消費されます。
ので「あの素材欲しいからもうちょっと探索しよう」現象が頻繁に起きます。笑
また、回復アイテムの強化版である料理を作ることも可能。
こちらは初回使用時にのみステータスが恒久的に上がるといった嬉しい要素もあり、育成好きのハートをわしづかみにする仕様となっています。
●丁度いい死にゲー
ダクソやソルトアンドサンクチュアリなどのハードコアな死にゲーとまではいかないですが、なかなか骨太な難易度になっています。敵から吸い取ったスキルがこのボスに有効か?別のを試すか?などといったトライアンドエラーがとても楽しいです。死んだ後のロードも無に等しいので、特にストレスなく何度も挑戦できます。
最悪レベル上げて殴ればいいからね。笑
●死の緊張感
このゲームはオートセーブがないため、死んだら最終セーブ地点までデータを戻されます。最近のヌルゲーに慣れてしまっていたせいか、逆にこれが新鮮で。
次のエリアに進むか、セーブしに戻るか、といった極限状態での選択を迫られることが頻繁に起こるので「世界樹の迷宮」的なドキドキ感が味わえます。せっかくいい装備やスキルを手に入れても、死んだらなしのつぶてですからね。
●聞きベりしない音楽
プロデューサーの五十嵐氏とタッグを組んだ音楽担当の山根ミチル氏。彼もまた、悪魔城ドラキュラや月下の夜想曲の音楽を手掛けた敏腕作曲家だそうです。
実際、ゲーム内で流れる音楽はとても世界観とマッチしており、没入感をより高めるのに一役も二役も買っています。
ずっと聞いていても全然飽きないってほんとすごい。すぎやまこういち先生のドラクエ音楽もそうですが、プレイヤーが何度も同じ曲を聴くことを想定して作られているんでしょうね。天賦の才というものをまざまざと見せつけられている感じがします。
という感じで、私程度の初見素人プレイヤーでもざっとこれだけ魅力を洗い出せる今作。なかなかいい値段しますが、恐ろしくお勧めできます。
いずれPS4などの据え置き機でもリリースされるそうなので、やって損はないでしょう。
それにしてもSteamのレビュー欄がみんな熱い。笑
悪魔城シリーズに対する愛情をひしひしと感じます。
DARK SOULS III THE FIRE FADES EDITION - PS4
- 出版社/メーカー: フロム・ソフトウェア
- 発売日: 2017/04/20
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